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【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

 マンガ「凪のお暇」を取り上げるのはこれで二度目となります。前回は「会社から逃げたらストレスフリーになれるのか」という内容を私の体験談を元に書かせていただきました。今回は主人公・凪と周りの環境を掘り下げていきたいと思います。

 

現在発売されている3巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。

 

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

出典:Amazon

 

「凪のお暇」は、主人公の凪が周りに気を使いすぎた結果ストレスで過呼吸になってしまい、会社などのしがらみから逃げて人生をリセットしようとするお話です。ほんわかした可愛い絵柄なのですが、胸に突き刺さるような場面もあり、そこが魅力的だと思っています。

 

そして読んでいる人の多くが主人公の凪に共感し、彼女を応援しながら読んでいることと思います。

 

凪は可愛く、真面目で頑張り屋な女性です。「空気を読まなきゃ」をモットーにたくさんの不満や愚痴を飲み込んで、いつも笑顔を浮かべて生きています。それは「周りから嫌われたくない」という考えが根底にあるからです。

 

しかしそんな凪の頑張りは空回りしてばかりで、報われることはほとんどありません。実際に彼女は職場の同期の女性からバカにされていますし、元カレである慎二からの態度はパワハラ気味で、大人の関係になったお隣のゴンともうまくいきません。

 

なぜ凪はいつも周りから大切にされないのか。

 

「職場の同期からの対応」と「元カレ・慎二からの対応」そして「お隣のゴンからの対応」は全て原因が異なりますので順を追って書いていきたいと思います。

 

まずは「職場の同期からの対応」です。

 

職場の同期と凪はコミュニケーション不足

 まだ職場にいた頃の凪にはいつも一緒に行動をとっている女性社員が3人いました。一緒にランチにいったり、会話をしている場面が多く、傍から見たら彼女たちは仲良しグループに見えることでしょう。

 

しかし凪の視点に立つと「ただの仲良しグループ」とは思えません。凪に仕事を押し付けたり、マウンティングをしたり、凪を仲間はずれにして3人だけで食事にいったりしています。

 

私も過去に凪の立場を経験したことがあります。女性の集団って怖いです。笑顔で、誰かをのけ者にしてきます。しかものけ者にされた人が「なんでそんなことするの?」と訴えると「そんなつもりじゃなかった」と瞳に涙を浮かべて被害者面をするのです。

 

はっきりいって、この3人は凪を見下しています。凪のことを心の中で「ちゃんとコミュニケーションがとれないめんどくさい人(もしくは一緒にいてもつまらない人)」と思っています。

 

それでも一緒に行動しているのは、凪といると何かと得をすることが多いからです。仕事を押し付けることができる、マウンティングをして優越感を得られる。だからこそ凪をそばにおいてあげているのです。

 

「おいてあげている」というのはかなり上から目線ですが、彼女たちにとっては「凪が望んでいるから一緒にいてあげている」のだと思います。だから凪が会社をやめた後もわざわざ連絡をとったり、心配したりしていないんです。だって凪がいなくても彼女たちは困らないから。

 

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

出典:凪のお暇(1)

 

 この原因は、凪が彼女たちとちゃんとコミュニケーションをとれていないことが大きいです。上の画像でも凪は「わかる」しか言わないと書いてありますが、実際にそうです。

 

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

出典:凪のお暇(1)

 上の画像では「大島さんもそう思わない?」という問いに「わかる」と答えている凪の様子が描かれています。一見不自然な会話と思えないかもしれませんが、ちょっとずれています。

 

ここでは凪の気持ちを聞いています。だから凪は自分の気持ちを答えるべきなんです。私なら「本当にストレスが溜まって大変だよね」と自分の気持ちを答えつつ、彼女たちの「疲れている」「ストレスが溜まっている」という気持ちに同意(肯定)します。

 

実際に凪のように「わかる」「そうだよね」「うん」だけしか返さない人ってたまにいます。そうやって相手の会話を肯定することは大事です。でもただ肯定するだけじゃコミュニケーションがとれているとは言えません。

 

1回ぐらいならこういう態度ををとっても問題ないですが、何回もこういう態度をとっていたら「人の話をちゃんと聞いていない人」「ちゃんとコミュニケーションがとれないめんどくさい人」と思われます。だって適切な返しをしていないから。

 

相手とコミュニケーションとるためには色々と考えなくてはいけません。どう返すことが適切なのか。どうすれば相手が喜ぶのか。凪のように「自分がどう思われているか」ということばかりに捕らわれていたら、それを考えることはできません。なぜなら一緒にいる相手のことをちゃんと見ることができないからです。

 

それをしようとしない凪は、実は彼女たち3人のことを心の底では「どうでもいい」と思っているんです。だって彼女たちのことよりも「自分の問題(自分が周りからどう思われているかなど)」で頭がいっぱいだから。

 

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慎二は凪に母性を求めている

凪の元カレである慎二はコミュニケーション能力が高く、仕事もできる優秀な男性として描かれています。実際に彼は「相手が求めていることがわかる」という自白を作中でしています。

 

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

出典:凪のお暇(2)

 

 それなのに凪に対しては「ブス」といったりパワハラに近い振る舞いをしてしまう。とてもコミュニケーション能力が高い人の振る舞いとは思えません。

 

慎二は今まで相手に求められるがまま振る舞ってきました。相手が言ってほしいことを言い、相手がしてほしいことをする。そうやってたくさんの人を受け入れてきました。だからこそ彼は人気があり人脈があるんです。

 

でも「自分が望むままに振る舞ってもらうこと」「自分を受け入れてもらうこと」は経験してこなかったんだと思います。

 

3巻で複雑な家庭で育ったことが描かれていますが慎二はあまり両親から関心を寄せられずに育ったのでしょう。そのため両親からの愛情を得ようと空気を読むことが上手くなったんです。でも十分な愛情を得られなかった。

 

慎二は凪に両親を重ねて、「自分が望むままに振る舞うこと」「自分を受け入れてもらうこと」を求めているんです。

 

キレイな髪が好きな自分のために毎日頑張ってくせ毛をケアーしてくれていた凪の姿を見て、「自分が望むままに振る舞ってくれる」「自分を受け入れてくれる」と感じたんだと思います。だから大好きな凪の前では、自分が思ったまま振る舞い、好き勝手してしまうのです。

 

簡単に言えば両親の無償の愛を試す反抗期みたいなものです。「何も言わなくても、自分の愛をわかってくれる。俺を愛してくれる」と思っているんです。

 

だから慎二は凪を大切にしていないわけじゃないんです。でも凪から色々なものをもらうことに集中しすぎて、知らないうちにないがしろにしてしまっているんです。だから結果的に凪は「大切にされていない」と感じてしまうのです。

 

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ゴンにとって凪は特別な存在ではない

 3巻になって、凪の大切な人になったお隣のゴン。いかつい風貌とは異なり、何もかも受け入れる笑顔とゆるい雰囲気は、多くの読者の心を和ませたことでしょう。でもそんなゴンは凪と大人な関係を築きながらも、他の女性とも関係をもっています。

 

そんなゴンと対面した慎二は彼のことを「生きているだけで貴重な国産天然うなぎ」と例えています。

 

【凪のお暇】凪は可愛くて有能なのに、なぜ周りから大切にされないのか

出典:凪のお暇(3)

 

以前も他の記事で書いたのですが、男性でモテる人(容姿がそれなりでコミュニケーション能力が高い男性)というはほんの一部です。「モテる女性」よりも割合が少なく、かなり限られてきます。そのためそのごく一部の「モテる男性」にたくさんの女性が群がります。 「凪のお暇」の中では、その「モテる男性」こそがゴンなのです。

 

ゴンのような男性にとって人から好かれることはもはや当たり前のことなんです。嫌われるなんて思っていないし、彼からすれば嫌われることがあり得ないことなんです。

 

だから誰にでも優しくすることができるし、誰のことも受け入れることができる。だからゴンにとって凪に優しくすることも、凪の愚痴を聞いてあげたりして受け入れることも、誰にでもしている当たり前のことなんです。

 

ゴンは凪のことを大切にしています。でもゴンにとって凪は「特別」ではないんです。自分を好いてくれる人の一人にすぎないんです。だから大切にしているつもりなのに、大切にできていないんです。

 

ゴンは悪い人ではありません。誰にでも優しく平等に接することができる善人です。凪のことだってちゃんと好きです。

 

でもゴンに常識は通じません。「特定の一人の女性とちゃんと付き合いなよ。それが常識だよ」と諭しても「なんで?」と純粋無垢な子供のようにたずねてくることと思います。生きている世界と見えてる世界が違いすぎるんです。

 

それに「たくさんの人を平等に愛すること」を悪いことだと諭すことができる人なんてこの世にはいないと思います。だからきっとどんなに凪が頑張ってもゴンが変わることはなく、凪と同時進行でたくさんの人を愛し続けるでしょう。それがゴンの当たり前で常識なんです。

 

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まとめ

 私が「凪のお暇」を面白いと感じるのはストーリーももちろんですが、描かれているキャラクターに現実味を感じる点が大きいです。「あぁ、こういう人いるよな」と思わせるキャラが本当に多くて、作者であるコナリミサトさんの観察眼に驚くばかりです。

 

 3巻の時点ではゴンとの関係が始まったばかりで山積みの問題はまだ何も解決していません。凪がゴンとの関係をどうするのか、慎二はどう動いていくのか。そして3巻で存在感を増した母親の人となり。

 

これからも見どころが多く、楽しみです。

 

 

参考にした本

 

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